広瀬創作工芸
【広瀬創作工芸とは?】
広瀬創作工芸では日本ならではの「美」と「文化」が感じられる糸巻ランプの工芸体験をすることができます。風情のある店内にずらりと並ぶのは廣瀬勲さんが作られたランプたち。もともとは帯作りをされていたそうですが、平行して糸巻ランプの制作と体験教室を始め、2013年に観光庁が主催する「魅力ある日本のおみやげコンテスト」で「雲竜和紙ランプ」がグランプリに輝いたことをきっかけに糸巻ランプが主力商品となりました。
【どんなことを大事にしてモノづくりをしていますか?】
「商品がコンテストで賞を取ったことで高品質なものを作り続けようという自分への良いプレッシャーにもなっている」とお話しされた広瀬さん。4歳くらいの小さなお子さんからご年配の方まで、誰でも楽しむことができる糸巻ランプ制作体験は遠方からのリピーターが続出する大人気メニュー。体験された方からは、「伝統文化に触れることができた」、「廣瀬さんのプロ目線のアドバイスで満足いくものが作れた」と好評です。
また、「与謝野町に来て与謝野町を満喫してほしい、地元を盛り立てていきたいです。わたしが作る糸巻ランプが与謝野町のことを知るきっかけになれば。」とお話しくださり、与謝野への想いを語ってくださいました。
【今後どんな商品をつくっていきたいですか?】
今後はキャンドルライトの商品を増やしていきたいそう。というのも、キャンドルライトは電池式なので、電流の規格が違う海外でも気にせずに使用することができ、お土産としても喜んでいただけるからです。海外の方にも体験してもらうことで糸巻ランプを通じて与謝野町の織物文化を国外へも広げたいとのこと。そのため、制作時間も従来の約2時間半じっくり楽しむコースとは別に、約1時間でできる短時間コースにすることでより気軽に体験できるような工夫を考えています。
動かなければ何も生まれないと語るパワフルな廣瀬さん。今後も新しい取り組みが生まれていくのが楽しみです。
●商品紹介
【押し花雲竜和紙ランプ(糸巻ランプ)】
「雲竜和紙ランプ」は2013年に観光庁が主催する「魅力ある日本のおみやげコンテスト」にて、応募総数636品目の中からグランプリに輝き高い評価を得た商品。与謝野町らしさを感じられる織物機器の部品を使って作られています。織り糸を巻きつけるための木枠の中央に電球をセットし、丹後の伝統素材の雲竜和紙に季節の草花の押し花が貼られ外側には糸が巻きつけられます。リピーターも多いことから新しいデザインの創作にも力を入れています。最近作られているのは、30、40代向けのかっこいいテイストだとか。和の雰囲気が落ち着くと海外の方へのお土産にも選ばれています。
【シルクの灯火】
こちらは糸巻の木枠に糸を巻きつけた糸巻ランプです。ベースの糸を巻きつけた後、別の色糸で上下斜めにラインを加えたり、切り抜きのモチーフを付けてデザインします。電気がついている時と消えている時、ランプのどの面を正面にして置くかなどで様々な表情を楽しむことができます。シルクの灯火キャンドルライトは全国観光土産品連盟推奨品にもなっています。
【丹後の風音(かざおと)糸巻き風鈴】
糸巻をモチーフにした風鈴です。岩手県から仕入れている南部鉄の風鈴はとてもいい音色がします。風鈴に吊るされた舌(ぜつ)には織物の模様を織る際に使われるパンチカードが使われ、細部に至るまで織物文化を感じさせる工夫がされています。2022年にはNIPPON OMIYAGE AWARDにて全国商工会連合会会長賞を受賞しました。制作体験は6月~8月限定なので、夏の思い出に。