ちりめん羊羹
風美堂
創業当時からの人気商品で、丹後ちりめんにちなんだ反物の形の羊羹です。セロハンを使い、ちりめんの「シボ」を表現。1月は梅、春はさくら、夏はなでしこ、秋はもみじ、冬は雪の結晶と、季節に合わせて柄を変えて販売されています。味はゆず、抹茶、あんこの3種類。
色とりどりの花模様を羊羹の型に置き、柄を冷ましながら練った羊羹を流し込むという、すべてが繊細な手作業。1日がかりの仕事になるそうです。製法は企業秘密とされており、初代が苦心して完成させたその味と製法を、材料が高騰する中でも変えることなく、今も守り続けられています。その上品でどこか懐かしさの漂う甘さに、ホッと心が安らぐのかもしれません。
このちりめん羊羹は、かつて現在の上皇上皇后両陛下(当時の天皇天皇后両陛下)が、天橋立を視察された際にお買い上げいただいたことがあるという、歴史と誇りを感じさせる一品です。お抹茶を点ててゆったりした気分でいただいたり、コーヒーやお茶などお好きな飲み物と合わせて召し上がっていただくのもおすすめ。夏は冷やすと、より口当たりが良くなるそうです。
