与謝娘酒造
●事業者紹介
【与謝娘酒造とは?】
1887年、与謝地区の農家だった先祖がこの地で酒造りを始められました。創業時からの技術は代々受け継がれ、家族一丸となって日本酒を製造してきた会社です。6代目の西原司朗さんは、伝統的な日本酒にとどまらずフルーツを使ったお酒や低アルコール、スパークリング等様々なお酒を造られるほか、醸造体験を受け入れたり、海外向けのブランドを構築したりするなど新たな挑戦を続けています。
【どんなことを大事にしてモノづくりをしていますか?】
「与謝野町の豊かな地域資源を活かすこと」と話してくれた西原さん。
「与謝地区は、特に山に囲まれ良質の水に恵まれており、江戸時代から続く酒蔵の仕込み水は、大江山山系の花崗岩で濾過された清水を使用しています。お米は、与謝野町の特産である「京の豆っこ米」を使用し、地元の農家や農業法人が作られたものを使用しています。米の出来具合や日々の気象の変化に合わせて醸造するお酒は、年ごとに独自の味わいが生み出されるんです。」と笑顔で語ってくれました。地元のファンはもとより与謝野町を訪れる人々に好まれている与謝野酒造のお酒。ふらりと訪れた観光客に酒蔵を案内したり、車を走らせて山間の絶景スポットを案内したりしてお酒を通して与謝野町の豊かな自然を知ってもらいたいという想いを大切にされています。
【今後どんな商品をつくっていきたいですか?】
世の中の流れを読み、ニーズに応えてフルーツを使ったスパークリングのお酒や低アルコールのお酒をつくったり、シャンパン瓶にお酒を入れて発酵させたりして、試行錯誤を楽しみながら毎年商品を増やされています。また、お客様がお米を持ち込んで行う醸造体験や、プライベートブランドのお酒を造りたいという会社から委託醸造をするなど、オリジナルのお酒を造りたいというお客様の要望にも応えています。
「与謝野町には、うちのほか2軒の造り酒屋と1軒のブルワリーがあるので、お酒の仕込み体験や搾り体験ツアー等、お酒巡りをきっかけに町を訪れる人がたくさん増えたらいいなと思います。」と与謝野町への想いも語ってくださいました。
●商品紹介
【ヨサムスメ 特別純米酒】
創業当時1887年から続いている与謝娘酒造の代表的なお酒。
通年商品として代々受け継がれている商標であるが、味わいは米の出来具合を見ながら年々で変わり続けている。
京の輝きという京都府産のお米を使っており、ふくよかな香りとコクのある味わいは食中酒に最適。
飲み方は、冷やでも燗でもどちらも合うが、少し温めたり常温で飲んだりしても楽しめるどっしりとした印象のお酒である。
【丹後七姫 純米吟醸酒】
丹後地域の伝説の7人の姫をモチーフにしたラベルで、5代目の西原司朗さんの父の時代から造られた純米吟醸酒。
与謝野町産山田錦を使っており、凝縮された米の旨味と落ち着いた吟醸香が印象的である。
やさしい口当たりの甘口のお酒で、よく冷やして飲むと、爽やかな香りと米の旨味が引き立ち、刺身や焼き魚との相性も良い。