谷口酒造
●事業者紹介
【谷口酒造とは?】
1871年創業。当時、社長であり杜氏でもあるという珍しい経歴をお持ちの5代目谷口暢さん。早くに父親を亡くし、大学生の時から酒造の手伝いをされていました。ある時、長年勤めていた杜氏より「自ら、杜氏になれ。」と進められたことから、自ら杜氏に。
また、2016年からは伊藤若冲から考案した日本酒「若冲」を製造・販売。後に、「若冲」が、ミラノ・ルクセンブルク等で開催された品評会にて、プラチナ賞を受賞されています。
「やっていて楽しい」という気持ちをベースにお酒造りに取り組んでいる会社です。
【どんなことを大事にしてモノづくりをしていますか?】
「特に純米大吟醸などを造るときは、命をかけてやっています。」と熱くお話くださった谷口さん。「死んでもおかしくないかなと思うくらい、一人で製造しているということは、夜眠れない時もある。これを他の人にもやってみい、とは言えない。」と日本酒造りの過酷さ・強い思いが伺える一面も。
合わせて、”繋がり”も大事にされていて、「アルコールの消費量、ましてや特に若年層では減少している現代において、若い女性などが若冲を飲んでくれたと聞くのはやっぱり嬉しい。実際に試飲していただき、気に入ったということでご家族、さらにはその友人にまで広めてくれた。こういうのはモチベーションになる。」という素敵なエピソードも。
【どんな商品をつくっていきたいですか?】
「自分の年齢のことも考えて、少数の大事なブランドのみ極めていきたいと思っている。今は、家族のみが関わっている状態だが、酒造りに興味がある若くてやる気のある人など、様々な人との関わりを広げていきたい。そんな出会いがあるかもしれないからやり続けられる。」と、酒造りに真っ直ぐな谷口さん。
与謝野町について、「良いものがたくさんあるのに、それが生かされていない。海も山もあり、文化的にも歴史的にも素晴らしいところである。そういうところを、今後色んな人たちと関わって伸ばしていけたらいいな。外から人が来てくれるきっかけに、若冲などがなってくれたら嬉しい。イベントなどもやってみたいね。」と楽しげにお話くださいました。
●商品紹介
丹後地方に王国が存在したという説にちなんだネーミング。
【丹後王国 純米大吟醸35】
京都産の酒造好適米「祝(いわい)」のみを使用した酒で、精米歩合35%まで磨き、醸した純米大吟醸です。パスタやピザといったチーズ系のお料理・イタリアンと相性が良い。フランス料理も◎。
【丹後王国 純米吟醸】
京都産の酒造好適米「祝(いわい)」を使ったお酒。控えめな吟醸香が、和食ともよくあうほんわかなお酒です。