有限会社 誠武農園
【誠武農園とは?】
鬼伝説のいわれのある大江山麓に所在する誠武農園。一年を通じて水温が冷たく豊かな水に恵まれる誠武農園では、水稲栽培をメインに「京の豆っこ米」の販売、その時期の旬野菜を多品種で出荷するほか、自社乾燥工場で加工した乾燥野菜の販売、自社野菜の加工品販売など事業は多岐にわたります。
代表の西川忠宏さんは、サラリーマンとして就職後、父が経営していた誠武農園に入りました。生まれも育ちも与謝野町、だからこそ与謝野の地域課題を痛感されている中で、持続可能な農業の形を模索されています。
【どんなことを大事にしてモノづくりをしていますか?】
事業を行う中で大切にしているのは、安心・安全な米・野菜をつくること。そのために自社で有機肥料をつくり、トマトやキュウリ等の有機栽培に取組んでいます。また、環境保全型の農業を遂行するため、エコファーマーの京都府知事認定取得はもちろんのこと、認定農業者制度の廃法後も継続して環境負荷低減の農業活動を目指しています。
【今後どんな商品をつくっていきたいですか?】
「農業者の高齢化が進み、与謝野の農業の未来を考えたときに何か手立てを打ちたい」と語る西川さん。今後の展開としては、3つ考えているそうです。
①現在多品種栽培しているが、将来的なマンパワー不足を見据えて品目を絞る。
②農業の後継者問題のことを考え、未経験者が就農可能な農業の仕組みを作る。マニュアルがあったら誰でもできるという農業に対するハードルを下げたい。
③与謝野町が一丸となる与謝野ブランドの特産品をつくり、生産者が生産に集中できる仕組みを構築する。
「農作物を買ってくれることは、僕らからしたら毎回テストなんです」とお客様への感謝の気持ちを語る西川さん。おごることなく謙虚に自然と対峙する姿勢がうかがえました。
●商品紹介
【にんにく万能だれ(にんにく増々醤油・醤油・味噌)】
社長のにんにく好きが反映された商品。にんにく愛好家が納得できるたれを目指し、試作を重ねて完成したにんにく増々醤油だれ。にんにくを丸ごと2玉使用し、女性が週末のご褒美に存分に食べてほしいとの逸品。醤油味と味噌味には一瓶ににんにく4片が入っている。たれに入っているゴマや唐辛子は自社栽培のもの。食べれば食べるほど癖になる濃厚にんにく増々醤油味は子どものリピータ―もいるほどの美味しさ。
焼肉はもちろんのこと、ステーキや餃子、野菜炒めにおススメ。ガツンとしたパンチが欲しいときの食卓の救世主的存在まちがいなし!
【のむ小松菜】
自社栽培する小松菜をふんだんに使用した小松菜ドリンク。小松菜が収穫最盛期を過ぎ
ると急成長し、とう立ちしてしまうため以前は廃棄処分に。フードロスの観点から、廃棄す
ることなく小松菜を活用できないかと試作を開始。実に3年の月日を開発にかけ、一瓶に小
松菜6本を使用したヘルシー志向のドリンクが完成。京丹後市の果汁たっぷりな梨を使用
し、ほんのり甘い小松菜ドリンク。地産地消とフードロスの削減の視点からも価値を感じる。
瓶のデザインは、与謝野町出身のデザイナーによるもの。熊と鹿、イノシシ、鬼が愛くるしいデザインで、子どもたちが興味を持って手に取ってほしいという願いを込めている。