いとゐ菓子舗
【いとゐ菓子舗とは?】
創業は昭和22年。初代が戦後、故郷の丹後で創業したのが始まり。以来60余年以上にわたり、今も昔と変わらず手作り・作りたての商品を提供しています。
いとゐの菓子は地元産業である丹後ちりめんの発展とともに、贈答品などとしてもよく用いられ、機織りさんの15時のお茶請けとしても好まれていました。
いとゐの菓子「味土里(みどり)」は地元のみならずお土産として、今では丹後を代表する銘菓として愛されています。
【どんなことを大事にしてモノづくりをしていますか?】
「“出来立て”をなるべく提供することを大事にしています。今も昔も変わらず手作り・作りたての商品を提供することがモットーで、製造したその日に販売できるだけの量しか作っていません。」とお話しされる糸井さん。年末年始などは味土里を2000個前後も製造することもあるが、それも家族とパートの5名ですべて手作り。創業以来、全ての商品に自家製あんを使用。看板商品である味土里の味は創業以来、変わらない味として受け継いでいます。
「今では、地元の方達に銘菓と言っていただけるのがありがたく、これがモチベーションとなっています。」と笑顔でお話ししてくださいました。
【今後どんな商品をつくっていきたいですか?】
「まずはメイン商品である味土里を大事にして、他の商品も広げていきたい。機械化ではできない、手作りだからこそ不揃いで一個一個に個性がある菓子を大切にしていきたい。」とお話くださいました。
現在はふるさと納税の返礼品にも登録されており、地元出身の方に購入いただく機会も増え、新たにそこから地元をもっと知ってもらうきっかけになっているそう。「与謝野に行くから手に入る、という限定感やブランド作りを大事にし、今後は、店舗にあるオーブンで菓子を焼く様子を見学していただくなどもできたら」と展望を語られました。
商品紹介(開発秘話、生産者だから知っている情報)
【味土里(みどり)】
味土里は、初代が東京で修行した際に原型となるものを教わり、それに少しアレンジをして
今の味土里の形となったそう。名前の由来は「中のあんが緑色」と、「祖母の出身である、京丹後市弥栄町味土野(細川ガラシャとも縁の深い地である)」とかけている。
流通量の少ない北海道産の青えんどう豆のあんと、皮にザラメを使用した食感が不思議なお菓子。あんは、厳選された青えんどう豆の皮を一粒一粒剥き、粒を潰さぬように丁寧に炊き上げたもの。手作りのため、不揃いではあるが一個一個表情の違うお菓子を楽しめます。
少し洋菓子っぽい雰囲気をもつお菓子で、濃いめのコーヒーや、紅茶など合わせても美味しくいただけます。
【こ萩(はぎ)】
※こ萩の写真とります!
2、3年前に地元のある方から「これから小豆をたくさん作るので、何か新しいお菓子を考えてくれないか」と打診があったことから、こ萩が誕生。
「こ萩」というネーミングは、京丹後に伝わる伝説から着想を得たもの。
お菓子表面には水面の波紋のような線が浮かび、寒天でできているというのも相まって涼しげな見た目です。大きな小豆の粒がアクセントに。日本茶と合わせて食べるのがおすすめ。